第8回女性のあした大賞

女性のあした大賞2023KV

♦女性のあした大賞とは

活躍する女性が増える中で、女性特有の変化激しいライフイベントとその後のライフコースを思うように描きにくい現実が起きています。そんな女性たちの悩みや不安を解決し、少しでも生きやすい社会につながる「モノ・コト」を提供する企業活動に対して、表彰するものです。女性のあしたが輝くことは、子ども、家族、社会のしあわせにもつながります

 

♦2023年 受賞9社

本年度は、最優秀賞1社に加え優秀賞として「商品部門」「サービス部門」「ソーシャル部門」「フェム部門」「プラチナ部門」5ジャンル合計9社を選出しました。"令和時代の女性の生き方"へ影響を与えるモノ・コトが表彰される結果となりました。 

 

♦選考方法

・女性インサイト&トレンド月刊レポート「HERSTORY REVIEW」編集委員

・女性インサイト総研HERSTORY 特別フェロー(学識者・専門家)

・一般女性モニター1000名アンケート調査

上記のメンバーにて、事前に自薦・他薦の候補企業を募集し選考委員会で選考しています。

 

♦選考基準

1.女性の生活を助ける、よりよくする便宜性、実用性の高さ

2.女性の気持ちが上がる、わくわくする五感、情緒性の印象度

4.女性の社会進出や活躍、参加、共創などの行動化

4.女性が買いやすく手に取りやすく使いやすい直感性の配慮

5.女性が他にクチコミしたいと主体的に感じるインパクト

6.地球に、未来に、次世代に、SDGS、ソーシャルな配慮

 

♦女性のあした大賞2023授賞式

日時/2023年12月6日(水)14時

場所/赤坂インターコンチネンタルカンファレンス 

 

 

各賞発表

最優秀賞マーク

最優秀賞



Cycle.me商品画像
Cycle.me商品画像
Cycle.meロゴマーク

時間で選ぶ、おいしい栄養「Cycle.me(サイクルミー)」の取り組み(株式会社ドットミー、株式会社セブンーイレブン・ジャパン) 

https://cycle.me/

 

【受賞理由】

選考委員からは、初めて目にしたときの衝撃が口々に出ました。おしゃれなデザイン、おいしい食を時間帯ごとに選び、栄養を届けるという「時間栄養学」の提案は、忙しい女性たちの気分と健康を両面から刺激。身近なコンビニでの展開も大きな評価となりました。 


女性のあした大賞2023
(左)株式会社ドットミー 代表取締役 知念様(右)株式会社セブン-イレブン・ジャパン 執行役員 山口様 

【受賞スピーチ】

時間・デザイン・味にこだわった新しい食習慣

 

  「Cycle.me(サイクルミー)」は、朝・昼・夜の時間帯ごとにおいしい栄養を選べる食生活をお届けしています。元々EC販売で展開していましたが、現在はセブンイレブン限定のオリジナルシリーズなども手掛けており、全国2万店を超える店舗で「Cycle.me」を購入いただけます。

限定シリーズでは、「時間栄養学」「デザイン」「おいしさ」の3点にこだわりました。「時間栄養学」とは、タンパク質や食物繊維などの栄養素は、時間によってより効果的に摂取できるという研究です。広島大学大学院医系科学研究科の田原優准教授のアドバイスを受け、この「時間栄養学」を取り入れた商品開発を行っています。

 

2つ目のこだわりは「デザイン」です。女性がオフィスや自宅で使用しやすいよう、シンプルな時計のデザインと、必要最低限の文言での訴求を行いました。

 3つ目の「おいしさ」では、毎日続けてもらうためにも味にこだわった商品が必要だと考えました。そこで飲料メーカー・製菓メーカーに協力を仰ぎ、おいしさを追求した商品作りをいたしました。今後も「時間で選ぶおいしい栄養」という視点を大切にして、ウェルビーイングの新習慣を社会に提案していければと考えています。(知念様)

 

 1973年に創業したセブンイレブンは、多忙な男性たちの食事購入を24時間支えてきました。現在の利用者層はいまだ男性が多く、圧倒的に若年層が離れるという変化が起きています。

 

 そんな中驚いたのは、刻んだカリカリ梅を混ぜた丸いおにぎりを販売したところ、「ピンク色がかわいい」という理由で若い女性が多く買ってくれたことです。「おにぎりの見た目」という想像もしなかった理由でおにぎりが売れるのを見て、これまで考えてきた商品の作り方や陳列などの概念が崩れました。

 

 

どんどん多様化する流れの中で、そこに応えられる店舗作りが必要だと思い、今回お客様にご提案したいストーリーとして「Cycle.me」の販売に取り組むことになりました。今後もぜひこのような物語を紡ぐお手伝いができたらと思っています。(山口様)


優秀賞マーク

優秀賞



♦優秀賞:商品部門

アテックスルルド商品画像
アテックスルルドロゴマーク

マッサージアイテム アテックスルルド

(株式会社アテックス) 

https://www.atex-net.co.jp/products/lourdes/

 

【受賞理由】

一般女性消費者アンケートで「今年に入って購入した商品・サービス」で最も声が挙がった「アテックスルルド」。マッサージクッションなど、女性にとってトキメク色、形、機能をバランスよく考えた商品が多いとの声多数。インテリアとして馴染み、家族で使えると好評。

 


【受賞スピーチ】

女性が扱いやすいサイズ・機能・デザインを追求。フェムテック分野への挑戦も

 

「アテックスルルド」は「すべての人の毎日をハッピーにする トキメキあふれるセルフケアアイテムで あなたらしさもっと輝く」というコンセプトを掲げ、女性視点を取り入れた商品開発を行っているブランドです。

 

 このブランドは2009年、赤色の四角い「ルルドマッサージクッション」を発売したことがきっかけで始まりました。当時は、大きくて重い大型のマッサージ機が主流の時代でしたが、そんな中女性開発者が「女性でも使いやすくてインテリアに合うものを」という点にこだわり、商品作りに励んだのです。残念ながら、開発初期はあまり会社の賛同を得られなかったものの、強い想いを持って開発に長い時間をかけた結果、このマッサージクッションが生まれました。

 

この商品は女性でも軽々持ち運びができ、クッションとしてソファに置いておけるだけでなく、疲れた時はマッサージ機として体を癒やしてくれるとして、大きくヒットしました。発売の翌年には100万台を突破する勢いで売れ続け、会社としても大きな看板商品になりました。このヒットをきっかけに、「アテックスブランド」として女性の視点をもっと取り入れようという意識が高まり、その後の商品開発では女性視点を重視して商品作りを行ってきました。機能性はもちろん、小柄な女性でも扱いやすいコンパクトさ、軽さ、そしてデザインにもしっかり目を向けて商品化を行っています。

 

女性視点というところから女性を応援していこうという流れもあり、2018年からは「日本乳がんピンクリボン運動」を支援し、商品の売上の一部を寄付してきました。また、多くの方にこの運動を知ってもらいたいと考え、当社のホームページやショールームでポスターを掲示するなどの啓蒙活動も行っています。

 

 

 2021年は改めてフェムテックというジャンルで商品導入をしてみようと考え、「フェムテックオンシリーズ」の商品をリリースもしました。女性視点から始まった「アテックスルルド」は、今後も女性に寄り添える、誰もが使いやすいアイテムの開発を継続していきます



♦優秀賞:サービス部門

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タスミィ商品画像
kidslationロゴマーク
タスミィロゴマーク

冷凍幼児食のEC事業「Kidslation」

保育園設置自動販売機による惣菜販売事業「タスミィ」

パッチワークキルト株式会社

https://kidslation.jp/

 

【受賞理由】

働くママたちからの強い推薦があがった。離乳食は普及しているが、幼児食がなくて困っているので、もっとこの事業が広がってほしいという切実な声が集まった。開発者のパパのワンオペの苦労体験から生まれたことも共感を呼んでいます。


女性のあした大賞2023
(左)岸さま(右)石井様

【受賞スピーチ】

販売チャネルを工夫して即席幼児食の市場を切り開く

 

 Kidslation」は冷凍幼児食のサブスクリプションサービスです。幼児食に注目した理由は、レンジ調理などですぐに食べられる離乳食が多く販売されているにもかかわらず、1歳半以降を対象にした「Ready to eat」(即席食品)の幼児食が世の中にまったくなかったことでした。

2023年1月からスタートした「Kidslation」には3つの特徴があります。

   おいしさをキープするための冷凍食品

   好き嫌いの多い子どもに合わせて多種類をそろえたEC販売

   保護者の発注の負担を軽減するため定期便を導入

なかでもこだわっているのが、栄養バランスです。子どもが食べ慣れている保育園給食をベースにした献立を開発し、野菜も5種類以上必ず入れるように工夫しました。

また、常に冷凍庫が一杯の共働き世帯を想定し、薄型パウチにすることで冷凍庫のすき間でも収納できるようにしました。今後も「Kidslation」を通じて、今はまだない「Ready to eat」の幼児食市場を創り出し、定着を目指していきます。(岸さん)

2つ目の事業として行っているのが、保育園に設置した自動販売機で総菜を購入できる「タスミィ」というサービスです。この事業を始めたきっかけは、私が120日間ワンオペで育児を行っていた原体験です。その時に育児を抱えながら働く女性というのは、こんなにも大変なんだというのを強く感じました。1人の父親として、妻の負担を軽減すると同時に、自分の娘が過ごす未来に向かって社会を良くしたいという気持ちが芽生え、この春から「タスミィ」を進めています。パウチ入りのレンジ対応総菜である「タスミィ」は、園内の自動販売機で購入できます。通園されている保護者や、保育園で働いているスタッフの方に重宝いただいています。   

 

現在は関東22カ所に展開しており、順次範囲を広げていきたいと取り組んでいるところです。平日の夕食の用意が1日のうちでもっとも大変なので、「タスミィ」を利用して圧倒的に楽になることで、家庭の温かい時間を増やしていただけるといいですね。(石井さん)



TECKPARKサービス画像
TECKPARKロゴマーク

テクノロジーと遊ぶアフタースクール TECH PARK

(株式会社グルーヴノーツ)

https://www.techpark.jp/

 

【受賞理由】

「TECH PARK(テックパーク)」は、グルーヴノーツ 創業者の「働きながら子育てをするワーキングマザーの一人として、わたし自身が欲しい場所」という思いが原点。テクノロジーを遊びの中で楽しく学ぶこと、子どもたちの第3の居場所は、大きなニーズがあります


取締役会長 佐々木 久美子様
取締役会長 佐々木 久美子様

【受賞スピーチ】

幼児から社会人までを対象にした4事業を展開

 

  私たちは福岡と東京にオフィスを持つ、量子コンピュータとAIがメインのテックカンパニーです。私自身もIT技術者であり、創業者でもありますが、働きながら子育てをするのがとても大変で、預け先を見つけられないならオフィスの中に作ってしまおうとできたのが、この「TECH PARK(テックパーク)」です。 

 

「テクノロジーと遊ぶスクール」として2016年に開講し、現在4つの事業を展開しています。最初は放課後学童保育でテクノロジーが学べる「アフタースクール」として始めましたが、新型コロナウイルス感染症が流行したことで、場所にとらわれず学べる「オンラインスクール」が加わり、そこから学校や自治体に向けて、私たちのITコンテンツを提供する「教育機関自治体向け支援サービス」も開始しました。さらに、子ども用に作ったコンテンツを社会人向けの研修に使わせてほしいということで「法人研修サービス」も始まり、サービスの提供先や受講年齢がどんどん広がっています。

 

今年で「TECH PARK」の創業から7年目になりますが、小学生だけを数えてもこれまで36,000人のお子様たちにいろいろなことを教える機会に恵まれました。私たちが提供するコンテンツの特徴として、コンピュータを使用しながら「遊ぶ」ことを主体にしていることが挙げられます。子どもが「明日も来たい!」と思ってくれるような、コンテンツの制作を心がけています。

 

ただ私たちエンジニアが作るコンテンツなので、受講者である子どもたちも子ども用のツールを使わず大人用のもの、それも少し言語を使わなければいけないものだったり、CGを作るのにプロが活用するツールなどを使用しています。そんな中で学んだ子どもたちは、さまざまな賞も獲得し日々成長しています。

TECH PARK」を運営する中でもっとも大切にしているのは、「教育と個別ケア」、そして「継続性と質の担保」です。今後も幼児から社会人まで多くの方に、「テクノロジーは楽しいよ」という私たちのIT教育をお伝えしていきたいです。



♦優秀賞:ソーシャル部門

AGRIKOFARMイメージ画像
AGRIKOロゴマーク

AGRIKO FARM

(株式会社AGRIKO)

https://www.agriko.net/project

 

【受賞理由】

養殖×水耕栽培のシステムを合わせ持つ「アクアポニックス栽培」を採用した“循環型農福連携ファーム「AGRIKO FARM」。“ビル産ビル消”の循環型屋上ファームを設置し、SDGs目標に対してフルコミットをしている活動は、高い評価を集め、活動の広がりに期待です。 


女性のあした大賞2023
(左)代表取締役 小林 涼子様(右)営業部 細田 阿也様

【受賞スピーチ】

SDGs目標にフルコミットする循環型農福連携ファームで課題解決へ

 

 私は俳優業の傍ら、高齢化と農地の荒廃が進む新潟県にある棚田の維持に関わり農業の楽しさにみせられました。でも2021年に家族が体調を崩して続けられなくなったことから、持続可能な農業を目指して株式会社AGRIKOを起業し、SDGsの17項目にフルコミットする“循環型農福連携ファーム”による社会課題解決支援などに取り組んでいます。

 

 ビルの屋上につくったAGRIKO FARMでは水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を掛け合わせ、さらに放棄竹林による竹害でお困りの地域から提供を受けた竹を水の浄化に活用する独自の環境配慮型アクアポニックスを実施しています。企業様の障がい者雇用のマッチングとしてファームでは障がいを持つ方に作業を、子育て経験を持つ世代の女性にそのサポートをお願いしているので障がい者の方の農園に通う継続率、出勤率が高く、子育て世代の女性の社会的居場所づくりや働きがいにもつながっています。週末にはファミリーデイを設けてファームを開放し、家族の方にも職場環境をご理解いただいたり、夏休みにはスタッフの子どもたちを対象としたSDGs教育や宿題のサポートも行っています。

 

 サステナブルな食のあり方を大切にした農場の収穫物をビル内のレストランで提供する「ビル産ビル消」で、安心安全でおいしい食材を提供しているほか、容器や包装紙から運搬時に発生する温室効果ガスの削減にも貢献しています。プロダクトとしてファームで作ったハーブを利用したレモンシロップも好評をいただいています。企業様とコラボレーションしたSDGsに関するワークショップの開催、農業やサステナブルに関わる展示やVMD、イベントに対するディスプレイデザインの支援や、絵が上手な障がい者の方が描いた作品を企業様の商品やノベルティのデザインに採用する支援なども行っています。これからも子育て世代のお母さま方、働きたいと思っている障がい者の皆さんと一緒に歩んでいきたいと思っています。



OiTr商品画像
OiTrロゴマーク

OiTr 生理用ナプキンの無料提供サービス

(オイテル株式会社)

https://www.oitr.jp/

 

【受賞理由】

個室トイレに生理用ナプキンを常備し、無料提供するサービス「OiTr」。生理のある人への経済的負担や生理用品へのアクセス格差をなくし、生理の貧困を解消することでジェンダーギャップによる不均衡の是正を目指す取組の一つとして社会的に大きな意義がある事業と評価されました。


女性のあした大賞2023
(左)取締役 飯崎 俊彦様(右)住本 葵様

【受賞スピーチ】

設置者、広告主、利用者の「三方良し」でジェンダーギャップを是正

 

 「OiTr(オイテル)」は、商業施設やオフィス、学校・交通機関・公共施設などの個室トイレに生理用ナプキンを常備し、無料提供する日本初のサービスです。生理用ナプキンは個室トイレにあるべき大切な一つのものと考え、「ワン・イン・ザ・レストルーム」の頭文字をとって「オイテル」と名付けました。施設が個室トイレにデジタルサイネージ付きのディスペンサーを設置すると、利用者はQRコードからOiTrアプリ(無料)をダウンロード、登録することで無料でナプキンを利用でき、企業は広告協賛することで自社をPRしながら社会貢献ができ、施設側はその収益でナプキン代を賄えるという「三方良し」ビジネスです。2021年8月のスタートから2023年11月末までに195施設、2,590台が設置導入され、アプリのダウンロード数は約10万となっており、この仕組みをうまく回すことで持続可能な社会を作れるのではないかと考えています。

 

 株式会社オイテルは社会問題をビジネスで解決することをミッションに掲げた設立時、主要先進国で最低ラインが続いている日本のジェンダーギャップ指数と女性のライフスタイルに着目しました。企画開発を始めた2019年から22年までに正規雇用は男性が10万人減っていますが、女性は正規雇用の職業を選べるようになったこともあり105万人増えています。しかし、女性の社会進出がますます求められる時代でありながら、晩婚化や低出生率などにより生涯の生理回数が増えることで女性特有の健康問題で弊害が起きていること、そして生理が続く40年ほどの間には生理用品の購入費用がかかり、賃金格差のある女性が男性より多く消費税を負担することにも生理の不条理を強く感じました。生理のある人が強いられるさまざまな負担を軽減し、より快適で公平な社会で生活できるよう、「トイレットペーパー同様に個室トイレに生理用品が行き届く社会」を実現し、ジェンダーギャップによる不均衡の是正に寄与したいと心から願っています。



♦優秀賞:フェム部門

FirstLunaGift商品画像
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ブルーな日にこそカワイイものを!「はじめての生理」を迎えるためのギフトセット First Luna Gift

(サンスター文具株式会社)

 https://www.sun-star-st.jp/campaign/sunstar_luna/index.html

 

【受賞理由】

娘を持つ母親から反響がありました。この発想にはエールが聞かれました。クラウドファンディングで知ったという声などもその話題性の現れです。生理を初めて経験する女の子がカワイイやワクワクを感じられる、生理の新ギフト常識になることを応援します。 


女性のあした大賞2023
(左)クリエイティブ本部ベーシック部 兼 あかね様(右)広報 小須田 はるか様

【受賞スピーチ】

10代女性が自由に楽しく選び、突然の「その日」を待てるように

 

 持っているだけでワクワクドキドキする楽しくて便利な文具や雑貨を作るサンスター文具株式会社の2020年社内アイデアコンテストがきっかけで、サンスタールナプロジェクトは生まれました。毎月訪れるブルーを抱える女性が選ぶ自由や楽しみを感じられるように、そして初経への関心が薄い10代女性が生理や自分の体を知るきっかけになることを願い、部署の垣根を越えて女性社員4名がプロジェクトを立ち上げました。

 

 初経を迎える年齢には個人差があります。First Luna Giftはその日がいつ来てもいいように、保護者の方がその日の準備に困らないように、初めて生理を迎えた時に必要な全てがそろう実用的でキュートなセット商品です。ショーツはサイズが2種類、ハンカチ型ケースは4種類のデザインから、好きなものを一つずつ選んでいただきボックスに入れて販売しています。かわいいと感覚的に思っていただけるような色やデザインはもちろん、ショーツは就寝時の伝い漏れを可能な限り防ぐため縫製部をお尻側まで伸ばしたり、生理用ナプキンを入れるハンカチ型ケースもトイレにこっそり持ち運びやすいサイズにするなど、繊細なティーンの気持ちに配慮しています。また、お客様に安心していただけるようユニ・チャーム様にご支給いただいた昼・夜ナプキンと初経に関するガイドブックを添えています。

 

 目標80万円を掲げてクラウドファンディングに挑戦し、取り組み開始後は低迷が続きましたが、1カ月経つ頃にネットニュースで紹介されると認知度が急上昇し、最終的に498万円という大きなご支援をいただき、商品化が決まりました。文具メーカーがフェムテック関連商品を求める方に情報を届ける難しさと、それでも初経を迎える女の子とその保護者という限定的なターゲットでも求めている人がいることが分かりました。今後も選ぶ自由、楽しみをご提供できるようサンスタールナの認知を定着させ、女性のブルーな気持ちに寄り添っていけるプロジェクトであるよう尽力していきます。



ソフィ妊活タイミングをチェックできるおりものシート商品画像
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ソフィ 妊活タイミングをチェックできるおりものシート

(ユニ・チャーム株式会社)

https://www.sofy.jp/ja/products/healthcheck/ninkatsu_sheet.html

 

【受賞理由】

ネーミングは女性たちに大きなインパクトを与えました。妊活や不妊治療の夫婦は増えていますが、悩みは尽きません。妊娠しやすい時期をより気軽に予測するために生まれたこの商品は、まさに今の社会課題解決そのものと、絶賛の声が多くありました。


女性のあした大賞2023
MDX本部 ストラテジックデザインマネージャー 木下 紀子様

【受賞スピーチ】

日常生活の延長線上で排卵日を予測、負担や手間なく目で確認

 

 ソフィーブランドは、「一生を通じて変化とともに生きる女性のポテンシャルを解き放ち続ける」をミッションとしています。ユニ・チャームは1963年に生理領域に参入し、1983年にソフィーを発売しました。この40周年の節目に閉鎖的で多くの悩みを抱えながら妊活に取り組む女性をサポートし、60年前に薬局の目立たない場所に置かれていた生理用品を各社様と一緒に日なたの存在としてきたように、閉鎖的な妊活の環境を変えたいと考えました。妊娠や出産に対して女性一人ひとりの選択の可能性を広げ、産みたい時に思いが叶うよう日常生活のハードルを一つでも解決したいと考えました。

 

 妊活においては健康な体作りなど日常の負担が増大しますが、最も負担が大きいのが排卵日予測です。妊活実施者の約8割が行っている排卵日予測の方法は3つありますが、72%が行っている生理管理アプリでの予測は月経を毎月記録するだけで簡単ではありますが、実際の排卵日とずれることがあります。基礎体温測定は毎朝目覚めた時に体を動かさず、同じ時間に体温計を口に入れて測定する手間が掛かり、排卵検査薬は毎日ほぼ同じ時間にトイレで検査薬に尿をかけて5分待つ面倒があります。

 

 そこでソフィーは日常生活の延長でできる新しい妊活習慣として「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」を開発しました。基礎研究によっておりものの中に妊活タイミングを把握できる「妊活お知らせ物質」を発見したことから、その妊活お知らせ物質を目で見てチェックできるおりものシートを、日本で初めて開発したのです。このシートはおりものに反応すると青い線が1本、おりものに妊活お知らせ物質が入っている時は2本の線が現れます。実際に使用した方の約9割から簡単で信頼できると製品力を高く評価いただき、「測るのを忘れた時にこれがあると便利」「これなら諦めずに続けられそう」といった声もいただいています。これらの製品とサービスで妊活中の女性を応援していきます。



♦優秀賞:プラチナ部門

へーベルVillage商品画像
へーベルVillageロゴマーク

高齢者・シニア向け賃貸住宅ヘーベルVillage

(旭化成ホームズ株式会社)

https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel-senior/index.html/

 

【受賞理由】

2030年には、3人に1人がシニアとなるにも関わらず、賃貸住宅への入居を断られる高齢者が後を絶たない社会課題が起きています。この現状に寄り添い、「設計・相談員・しかけ」の3方向から不安を解消する賃貸住宅は、ミドルシングル層の女性から共感が集まりました。

 


女性のあした大賞2023
シニア事業推進部 中村 亜希様

【受賞スピーチ】

「設計」「相談員」「しかけ」で元気なシニアの暮らしを守る

 

  「高齢者・シニア向け賃貸住宅ヘーベルVillage」は、2005年に一棟目を竣工してから来年で20年目を迎えます。現在は1都3県で2,000戸ほど提供していますが、この住宅を提供するにあたり私たちが着目したのは、介護認定を受けていない、元気な高齢者の住まいがどのようになっているかという点でした。調べてみると、約6割の方が築40年以上の戸建てに住んでおり、老朽化はもちろん、病院やスーパーが遠く、坂道があり行き来しづらいなど、建て替えやリフォームなどでは解決できない問題を抱えていました。

にもかかわらず高齢者の住まいは、自宅か介護施設かの二者択一しかなく、元気な高齢者たちに応える住まいがありませんでした。そこで、自宅と介護施設とを繋ぐような集まりの場としての住宅を作ることに決めたのです。

 

この住宅の大きな特徴は、自宅でやりにくくなってきたことが「ヘーベルVillage」でなら元気に続けられると思っていただけるメソッドを用意していることです。たとえば設計の部分では、「出かけたくなる立地」としてスーパーが近く、散歩もできる場所を選んでいます。室内もキッチン、洗面、トイレなどが付いて1LDK2LDKと広く、一般的な介護施設が18㎡ほどの面積だと考えると、「ヘーベルVillage」の広さがおわかりいただけるでしょう。

 

さらに社会福祉士等の資格を持った相談員が、毎月1回訪問し、居住者の方の不安解消に努めたり、入居者同士の交流を促すきっかけ作りも設けています。

 

一番多く利用されているのが、「見守り・駆けつけサービス」です。何かあれば自分で緊急通報ボタンを押したり、万が一倒れてしまった場合でもトイレと玄関に付いているライフリズムセンサーで感知され、12時間以内には警備会社のガードマンが駆け付ける仕組みとなっています。人生100年時代と言われるなか、これまでのように住まいに生き方を合わせていくのではなく、生き方に住まいを合わせていく時代が来ていると感じます。これからも住まいを良くしていくための一翼を担っていければと考えています。